久留米大学大学院医学研究科
感染制御看護師(ICN)養成プログラム
The program of training for ICN( Infection Control Nurse )





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 教室紹介

 
 教授からのメッセージ

 
        


  三橋 睦子

  
Mihashi  Mutsuko  

         総括責任者(医学部看護学科教授)



 

  私は 

当時久留米市より委託をうけていた久留米大学病院の隔離病棟で看護師として勤務し、1987年に120数名の集団赤痢を経験しました。当時は、現在のように感染制御システムも防護具も進歩しておらず、隔離に対する倫理的配慮もまだまだ未熟な時代でした。その衝撃的な印象が、現在まで感染症看護に取り組んでいるきっかけになっています。

既に感染症に国境は無く、国内の院内感染対策においても専門性を持つ看護師が必要とされています。こうした、感染防御活動や疫学調査、感染症看護の実践場面あるいは基礎的研究において、活躍できる人材の育成を目指しております。



当教室の特徴

 本課程は

平成214月大学院医学研究科修士課程に感染看護に特化した感染看護専門看護師教育課程として新設しました。専門看護師教育審査基準に照らし、必要な履修要件として、共通科目10単位、専攻分野専門科目16単位、実習科目6単位、計32単位以上を履修することになります。

 組織的な大学院教育改革推進プログラムに採択(GP

文部科学省では、平成18年度から「大学院教育振興施策要綱」を策定するとともに、「大学院設置基準」を改正し、社会の様々な分野で幅広く活躍する高度な人材を育成する大学院博士課程、修士課程を対象として、「組織的な大学院教育改革推進プログラム」を創設し、大学院教育の実質化及びこれを通じた国際的教育環境の醸成を推進しています。この事業に本学大学院修士課程の「感染制御看護師(ICN)養成プログラム」が申請し、平成219月に採択(3年間)されました。

 コースワーク
 基礎医学・社会医学・分子生命科学・バイオ統計学といった学群とともに臨床看護学群が開設されており、コースワークとして設置されています。また、大学病院感染制御部で展開されるICT活動、病院感染症の監視・サーベイランス・防止対策に参加し、感染医学の教育が受講できる環境にあり、院生の学びや希望をサポートします。

 教室の活動
 感染症に強い地域を目指して、身体障がい者、聴覚障がい者、視覚障がい者、在日外国人、市民への感染症普及活動を行っています。
■ ICE in Chikugo (Infection Control of Environment )というグループの代表として、感染防御のために様々な活動を行っています。
■ 日本学術振興会による研究成果の社会還元・普及事業の一環で、研究機関で行っている最先端の科研費の研究成果について、小学校5・6年生、中学生、高校生の皆さんが、直に見る、聞く、ふれることで、科学のおもしろさを感じてもらうプログラム「ひらめき☆ときめきサイエンス」を開催しています。





 ■ 科目担当教員


久留米大学医学部看護学科教授
三橋 睦子

担当科目:感染病態学特論、感染看護学特論、感染看護学援助論Ⅰ、感染看護学援助論Ⅱ、感染看護疫学論、感染看護学課題研究、感染看護学演習Ⅰ、感染看護学演習Ⅱ、感染看護学実習Ⅰ、感染看護学実習Ⅱ、国際感染看護学実習Ⅰ、国際感染看護学実習Ⅱ

感染医学講座教授 
渡邉 浩

担当科目:感染病態学特論、感染看護学演習Ⅱ、国際感染看護学実習Ⅰ

バイオ統計センター教授
角間 辰之

担当科目:感染看護学課題研究、国際感染看護学実習Ⅱ

久留米大学医学部看護学科講師
佐藤 祐佳

担当科目:感染看護学特論、感染看護学援助論Ⅰ、感染看護学援助論Ⅱ、感染看護学課題研究、感染看護学実習Ⅰ感染看護学実習Ⅱ国際感染看護学実習Ⅰ、国際感染看護学実習Ⅱ


感染医学講座講師
升永 憲治

担当科目:感染看護学演習Ⅰ

大阪大学医学部保健学科看護学専攻(非常勤講師)
牧本 清子

担当科目:感染看護疫学論

久留米大学医学部看護学科准教授
田中 佳代

担当科目:感染看護学援助論Ⅰ




  
研究室実績


  
学術論文、学会発表、著書・教科書などを紹介します。(詳細はこちらから)



 
 在学生からのメッセージ

 

 

私は感染症看護専門看護師教育課程1年です。以前就業していた認知症疾患治療病棟と精神療養病棟病院でノロウイルスやインフルエンザのアウトブレイクの集団発生を経験したことが、感染症専門看護師になろうと思ったきっかけです。免疫力が低下された高齢者や認知症を患う患者にとって、感染は生命に関わる問題です。感染が拡大しないように、安寧な療養や看護について基礎から学びたいと思い入学しました。

 本大学院では感染症に特化したコースが設置されており、現在は感染病態学、感染看護援助論などを受講しています。実際に久留米大学病院感染制御部のラウンドや回診に同行し、病態の理解や抗菌薬治療あるいは援助方法について学びます。先生方のアドバイスや感染症の患者様と接し、テキストでは学ぶ事ができない実際の感染症医療について楽しく学んでいます。その他、微生物の分離・同定・培養、感染防護具の着脱訓練、感染症患者に必要なフィジカルアセスメント、疫学や統計学についても受講することができます。

 感染看護知識を修得し、技術を研鑽し、学びを深め、豊かな人間性を備えた専門家を目指しています。

           2013年度入学  プロフェッショナル・プログラムコース
                       
中島 順一朗 



 私は、平成21年度に新設された修士課程感染看護専門看護師教育課程のアドバンスド・プログラムコースを専攻しています。このコースは、国際的な感染症問題や個人・集団の感染を予防、発生した場合にも適切に感染管理が実践できる感染制御看護師の育成を目指したプログラムコースです。

現在、私を含めアドバンスドコース3名、プロフェッショナルコース5名の方が専攻しています。みなさん様々なバックグラウンドをお持ちの方が集まっており日々刺激を受け一緒に勉強させて頂いています。みなさんと学習を行っていく中で、いろいろな方向からの物の考え方を学ぶことが出来ました。1つの問題を考えていく中で、いろいろなアプローチの仕方があり私一人では考えつかないアプローチ方法を、先輩方と一緒なら他方から考えることが出来る。いろいろな物の考え方を身につけることが出来ます。

国際看護学実習Ⅰでは国立感染症研究所の感染症情報センターで、FETP (Field Epidemiology Training Program)の初期導入コースに参加し、感染症疫学を学びます。感染症疫学の基礎を含め、感染症の各専門領域の先生方の貴重な講義を受けることが出来ます。国際看護学実習Ⅱでは、メルボルンで開催されたThe 5th International Congress of the Asia Pacific Society of Infection Control(APSIC)での発表を行い、Victorian Infectious Diseases Reference LaboratoryVIDRL)、The Royal Melbourne Hospitalの視察を行いました。日本語もままならない私は、英語でさらに苦戦しながらもジェスチャーを取り入れながら何とか無事実習を終えました。

 ここまでの道程の中様々な先生方に御教授頂きました。感染症看護では三橋睦子教授、佐藤祐佳先生、感染制御や感染症治療については渡邊浩教授、三浦美穂先生、統計学については角間辰之教授と多くの先生方にサポート頂いており学習を深めることが出来ています。また、院生間でも様々なバックグラウンを基に情報交換を行っています。時にはきつい事もありますが、やり遂げた時の達成感は最高です。みなさんも、この楽しい研究室で感染症看護について学びませんか?

           2010年度入学  アドバンスド・プログラムコース
                       
梅津 敦士 


 


 本コースに入学して3年目を迎えました。私が大学院進学を決めた理由の一つに、感染症疾患の患者さんに看護師としてもっと出来ることがあるのではないかと感じたことがあります。感染症の予防、拡散防止、罹患した患者さんの心身的ケアは、日々のケアを実践する看護師だからこそ幅広い活躍が可能な分野だと考えています。年齢、性別、人種など関係なく、感染症には罹患します。そのような多種多様な感染症疾患の患者さんに向き合うためには、看護師である自分自身が感染症を十分に理解しておく必要があると感じています。実際の講義では、臨床と教育の両面から感染症看護とは何か学び、感染看護実習では2か所の病院実習へ行きました。施設間での感染症看護の違いや、実習先の病院と自身の勤務する病院の違いを知り、良い面、改善が必要とされる面などを学ぶことができました。これは、感染症看護の方法は一つではなく、その施設や地域性などを踏まえ判断していく重要性に気がつかされる非常に充実した体験となりました。卒業後も感染看護に携わっていきたいと考えています。

           2009年度入学  プロフェッショナル・プログラムコース
                       
藤内 聖子


    
   



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