久留米大学大学院医学研究科
感染制御看護師(ICN)養成プログラム
The program of training for ICN( Infection Control Nurse )





HOME プログラムの概要 授業カリキュラム セミナー情報 入学試験情報 社会貢献 問い合わせ・アクセス



 授業カリキュラム

久留米大学大学院医学研究科修士課程概要およびカリキュラムの詳細は、こちらをご覧下さい。

 
 
 共通カリキュラム

 アドバンスド・プログラムおよびプロフェッショナルプログラムの共通カリキュラムにおいては、高度な知識と的確な臨床判断、倫理的態度に基づいた感染管理実践のみならず、国際的公衆衛生の第一線ではすぐれた調整能力や交渉力が求められており、看護理論・教育能力・政治・政策・研究能力・倫理観・コンサルテーション能力育成の科目を共通の基盤としています。
 専門的には、感染基礎を2単位、応用無菌法・サーベイランスについて4単位、コミュニティー・臨床・対象別・災害における感染症看護および予防について8単位で科目を構成しています。


 




 
 共通科目および専門科目の授業展開


 
 


 
 授業風景

 
 臨床感染  感染症看護




 フィールドワーク(実習)

 
 実習先

 
国内実習 久留米大学病院、東京慈恵医科大学附属病院、
神戸市立医療センター中央市民病院、
九州医療センター、名古屋大学医学部附属病院等
国外実習 国際学会発表 APSIC:The 5thInternational Congress of the Asia Pacific Society of Infection Control

国際ICT活動視察医療施設 
 ・
The Royal Melbpurne Hospital
  ・Victoran Infections Diseases Reference



 
 実習報告



● 国内実習


感染看護学実習Ⅱを履修して

実習場所:東京慈恵会医科大学病院本院     
実習期間:平成23年9月5日~16日

病院の体制はまさにウエルカムで、私の学習への希望には多大なご支援を賜り、貴重な体験をすることができました。
 実際には、感染対策基礎講習会、ガフキーカンファランス(画像診断所見)、SSIラウンド等の多くのラウンドや感染関連のカンファランスに参加させて頂き、環境整備の実施方法と状況、院内感染対策・マニュアル整備について、抗菌薬の使用と耐性菌の問題、院内感染、予防サーベランス、SSI、CV固定法等について学習し、感染制御における認定看護師の横断的な活動の実際を学ぶことができました。また、多くの皆様のご協力のもと、ATP(アデノシン三リン酸)測定による環境表面調査に取り組み、教育的フィードバックを試みることができました。こうした活動を通じて、研究や調査における倫理的問題とその対応についても学習する機会を得ることができ、実に収穫の多い充実した実習でした。
 特にご指導頂いた美島師長(感染管理認定看護師)の言動や活動の実際から、健康信念モデルや合理的行動理論などいくつかの行動理論が、感染予防や検査促進、感染者の行動変容や服薬のアドヒアランスの向上等の課題解決の糸口となっていることを痛感しました。


               2010年度入学  プロフェッショナル・プログラムコース
                                 吉本 幸代
 
 
 
 国外実習


実習場所:オーストラリア メルボルン : 国際学会参加
および国際ICT活動視察
実習期間:平成23年11月7日~13日


国際学会での発表を経験して

 メルボルンで開催されたThe 5th International Congress of the Asia Pacific Society of Infection Control(APSIC)では、衛生行動が様々であり且つ、感染症情報が取りにくいとされる在日外国人を対象とした感染症予防教育とその在り方についてポスター発表(The Way of Educating Foreigners Living in Japan on the Prevention of Infectious Diseaseを行いました。日本語もままならない私は、英語でさらに苦戦しながらもジェスチャーを取り入れながら何とか無事発表を終えました。


オーストラリアにおけるICT活動を視察して

 Victorian Infectious Diseases Reference LaboratoryVIDRLの視察では、この研究所は街中の住宅やオフィス、病院などが隣接している地域にあり、ビクトリア州の感染症検査センターおよびWHOのリファレンスラボとしての役割を持っていました。サーベランスシステム、州の診断・検査、感染症のレファレンス、感染症情報の収集・分析、公衆衛生研究、感染症に関わる基礎・応用研究、WHOとの連携での研修・研究といった日本でいう国立感染症研究所と類似している点が多くみられました。またBSL4の実験室があり実際に見学させて頂きました。国立感染症研究所のBSL4の実験室同様に、街中にあるということから近隣住民の反対を受け実質可動させることは難しいという日本同様の問題を抱えていました。The Royal Melbourne Hospitalの視察では救急部門での感染対策の見学を行いました。その中で印象的だったものは分別しているゴミ箱が大きかったことです。設置できるスペースという救命病棟の構造的問題があると思うのですが、これだと忙しい救命病棟でゴミ箱からゴミがあふれ出るという問題はないと感じました。その他にも、WHO推奨の手指衛生5 Moments for HAND HYGIENEのポスターが目の届く範囲いたるところに張られてあり意識の高さを感じました。さらに基本になるかもしれませんが物品はすべて壁のホルダーに固定されており、使いやすさや汚染のリスクが極めて少なくされていました。すでに日本でもされていると思うかもしれませんが感染対策へのアプローチの違いを感じる事が出来ました。感染対策者が違えばアプローチの仕方が違い、また文化的違いもあるかもしれませんが自分には思いつかない視点や発想を頂き、感染対策への新たな切り口を学ぶ貴重な機会となりました。

 今回の実習を通し、感染症対策への新たな発見を多く感じました。いろいろな視野や幅広い物の考え方を学ぶためにも自分の殻を脱ぎ外に出ていく勇気が必要であると学びました。

                  2010年度入学   アドバンスド・プログラムコース
                                 梅津 敦士 


          → 2011年度 国際感染看護学実習Ⅱの詳細はこちらから            
   
                   




English Site


関連施設



久留米大学病院 感染制御部













Copyright ⓒ 2011 Kurume University Graduate School of Medicine, Infection Control Nurse Program. All rigthts reserved.