■ 第3回 感染制御看護師養成プログラムセミナー
平成21年度文部科学省「組織的な大学院教育改革プログラム」において本学の『感染制御看護師養成プログラム』が採択され、様々な取り組みを行ってきました。このたび、事業の締め括りとして、高山義浩先生をお招きして、感染制御看護師プログラムセミナーを開催いたしました。
講師の高山義浩先生は、東京大学医学部保健学科を卒業後、フリーライターとして、世界の貧困と紛争をテーマに取材を重ねられ、その後2002年に医師となり、国立病院九州医療センター、九州大学病院、佐久総合病院など都市の療養型病院、介護施設から僻地の診療所に至るまで、様々な形態のなかで診療を重ねてこられました。現在は沖縄県においてエイズを含む感染症診療を専門とし院内感染対策に従事されています。一方で、医療にアクセスできないでいる無資格滞在外国人への支援活動も展開されています。また、2009年の新型インフルエンザ流行時には、厚生労働省の新型インフルエンザ対策推進本部において医療提供体制の構築を担当されるなどの経歴をお持ちです。
日 時 平成24年3月16日(金) 17:30~19:00
場 所 久留米大学病院本館 第1会議室
〒830-0011 福岡県久留米市旭町67
講 師 高山 義浩 先生 (沖縄県立中部病院 感染症内科 医師)
テーマ 被災地における感染対策の考え方
~医療従事者が被災者と自分を守るために公衆衛生の視点を学ぶ~
● 講義について
高山先生は、ご自身が国内外の様々な被災地に足を運ばれた経験を踏まえて、被災地における感染対策について非常に具体的に話していただきました。
【講義の内容】
- 地震後に感染症は流行したか?(国内・海外)
- 震災発生時の院内感染対策について
- 被災地におけるトイレの管理について
- 避難所における感染対策について
- 被災地における感染対策のポイント~6つのポイント~
- 被災地における公衆衛生課題
- スフィア・プロジェクト~人道憲章と災害援助に関する最低基準~
- 日本の危機管理(5つの弱点)
● 感染制御看護師養成プログラムの説明
平成21年度文部科学省「組織的な大学院教育改革プログラム」において本学が採択された『感染制御看護師養成プログラム』について、取り組み責任者の三橋睦子より3年間で実施した様々な取り組みを説明させていただきました。説明中は、「リアルタイム投票集計システム」を利用してセミナー参加者へリアルタイムにアンケート集計結果をフィードバックしました。
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