久留米大学大学院医学研究科
感染制御看護師(ICN)養成プログラム
The program of training for ICN( Infection Control Nurse
)




HOME プログラムの概要 授業カリキュラム セミナー情報 入学試験情報 社会貢献 問い合わせ・アクセス


 ひらめき☆ときめきサイエンス

 
 2010年度

 
ひらめき☆ときめきサイエンス
~ようこそ大学の研究室へ KAKENHI~

新型インフルエンザなどの感染症から身を守る予防策

~新たな感染症の流行に備える~

   開催:平成22年8月22日(日)
      場所:久留米大学医学部看護学科 A棟
   主催:久留米大学医学部看護学科
     助成:独立行政法人 日本学術振興会

ポスター写真「新型インフルエンザなどの感染症から身を守る予防策」


【 参加者 】
 

 中学生2名 高校生33名

【 スタッフ 】

 
教員・ 事務 :7名  大学院生2名  大学生10名

                                              
【 スケジュール 】                        
● 感染症と環境について:講義    
● 感染症を予防するためのポイントと落とし穴:水の不思議実験
● 感染症予防のポイント:実習(手洗い、消毒、マスクの着用法)
● 昼食(スタッフと共に)
● 感染症予防の落とし穴(試行とばらつきの関係ゲームより)
● 感染防護具着用による影響・実験
● 感染症サバイバルゲーム
● 隔離されるとどうなるの(寸劇)
● クッキータイム:フリートーク
● 終了式「未来博士号」授与式





【 実際の様子 】


● 感染症と環境について:講義

  講師:津村直幹(久留米大学医学部 小児科医)

 インフルエンザウイルスによる感染症と細菌による感染症(結核)の蔓延の様子がどのように違うかという導入から、ウイルス感染のメカニズムや新型インフルエンザと鳥インフルエンザの違い、結核などについて説明されました。また、プライマーの設計次第で微量のDNA断片から特徴的な塩基配列のDNA断片を大量に増幅できることを可能にしていることなども説明されました。
 PCR装置についても、「ウォーリーを探せ」を教材として、非常に分かりやすく説明されました。
津村直幹先生の講義を聴く参加者の中学生・高校生のみなさん


● 感染症を予防するためのポイントと落とし穴:水の不思議実験

  講師:三橋睦子(看護学科 教授) 
三橋睦子先生による水の実験
感染症の予防に“水”が重要な役割を担っていることを説明されました。

水は、二酸化炭素のように直線構造ではなく、酸素を中心として108°に折れ曲がっており、この構造のおかげで僅かではあるが酸素原子がマイナスに、水素原子がプラスに電子的に偏っています。このことで電気的に偏りがあるものに吸着する性質を持つ。従って、水分子同士が会合することで表面張力を生じる。
 
これは、流水による“手洗い”と“うがい”が、ウイルスによる感染症予防に有効であることに繋がり、ナイチンゲールの書にある、環境を濡らした雑巾で清掃することの効果の根拠となる。また、水の特性を利用した適切な防護具の選択の視点も考えてもらいました。


● 感染症予防のポイント:実習(手洗い、消毒、マスクの着用法)
 

  講師:佐藤祐佳(看護学科 講師)

 正しい手の消毒の仕方は手指消毒速乾薬を掌いっぱい、
約1回3mlが目安です。
 グリッターバグで自分の手洗いも確認してもらいました。

N95マスクの正しい装着法を学び体験してもらいました。
N95マスクを正しく装着すると匂い分子も通さないほど、N95マスクは効果的です。


佐藤祐佳先生による手洗い方法の講義グリッターバグで確認している様子N95マスクの装着体験手指消毒をする参加者の皆さん


 みなさん一緒に昼食をとりました。 



● 感染症予防の落とし穴(試行とばらつきの関係ゲーム): 講義と実習

  講師:大坪靖直 (福岡教育大学 教授)


 3ドアゲーム、あたりはどっちだ。1回目1/3、2回目2/3の確立となり、チェンジが有利である。しかし、ばらつきが生じることで、予防すると絶対に感染症にかからないという事ではない。
 
 1人1人が感染予防を行うことは、全体での蔓延時期を遅くしたり、範囲を小さくしたりなどの効果は期待できます。この間に有利な対策が行われたり、感染の経路を遮断することが出来れば、多くの人命を救う事ができます。

大坪靖直先生の講義3ドアゲームをしている様子



● ―類感染症の防護具の着脱―人への影響:実習


 多くのことを考えるきっかけをと思い体験してもらいました。
着脱の難しさ、暑い、息苦しい...
こうした体験が身体にどう影響しているのかを数値で確認してもらいました。ウイルスや細菌とのせめぎ合いがいかに我々にストレスとなるのか理解を深めてもらう機会になればと思いました。

 マスクを付けるとどのように聞き取りにくくなるかを体験してもらいました。


防護具を着用している様子防護具を着用し、階段を上がっている様子マスクを装着し、発語明瞭度テストをしている様子

● 感染症サバイバルゲーム と クッキータイム

 フリートークの様子
 パンデミックやアウトブレイク時の必需品を学び、起こってはいけないアウトブレイク時に備えることができるようにゲームをしました。果たして2週間生き残ることができたグループは?

 今日のプログラムに参加した感想や疑問などについて、フリートークをしてもらいました。




● 修了式 「未来博士号」授与式


修了式 「未来博士号」授与式の様子
 
将来受講生のお一人でも、感染症の研究に進まれることを期待して、全員に未来博士号を授与し修了しました。








ご参加いただいた高校生の皆さまから
 とてもありがたい感想をいただきました。


 今回のひらめきときめきサイエンスは自分にとってとても良い体験になったと思います。最初の感染症についての講義でインフルエンザの危険性や感染方法などを聴き、自分が以前から持っていたイメージよりずっと危険だと分かりました。また、実習で正しい手洗いの方法を学び、自分がいつもしているやり方では簡単に感染してしまうと思い、早めに知っておいて良かったなと思いました。

 そして普段、感染症の予防に使うマスクが市販のものではあまり効果がないということも教えていただきました。このような体験で自分が普段からもっていた常識は感染症を予防するのにおいてあまり効果がないものだと知ることができました。

 他にも、結核患者の声を劇で聴き、感染したのが自分だけであっても家族などの身内にもまわりからレッテルをはられることが分かり自分がそうなった時どうするか不安になりました。

 今回は普通じゃ聞けないことも聞くことができ貴重な体験をしたと思います。ここで学んだことをこれからの人生の中で生かしていこうと思います。


 今回、私はひらめき☆ときめきサイエンスの二回目の参加となった。

去年に比べてインフルエンザは落ち着き、マスクを付けている人をあまり見なくなった。しかし、インフルエンザは油断してはいけない。今年受験生の私にとっては更に注意が必要だ。

まず、去年より手洗いは正しいやり方で、あまり汚れが残らないように洗う事が出来た。しかし、日常では三十秒という長い時間で正しい洗い方や速乾手指性消毒液をしている人は少ないというのが現状だ。だから、学校や職場でやり方を教えるべきであると思った。そうすれば感染症や様々な病気を事前に防ぐ事が出来ると思う。

次に、現在の薬局で販売されている九十パーセントカットのマスクは、それのほとんどが正しくないという事が分かった。確かに今回配布されたN95マスクは付けると、とても息苦しいもので、形や厚さも全く異なったものだ。それに比べ、正しくないマスクはあまりにも薄いと感じる。

そしてN95マスクはウイルスだけでなく臭いも防げるという事が分かった。

そして、今回新しく学んだことは、もし災害や感染症でパニックになってしまった時に大切なのは「情報」だという事だ。それが起きてしまった場合は冷静になり、そういう情報が書かれている機関のホームページを見て正しい情報を得る事が大切であると思う。

最後に、結核やその他の感染症に感染してしまった患者は、周りの人々から少なからず差別されてしまう。それは患者の人権を損害するものであり、メンタル的にもつらいと思う。私は将来、看護師になりたいと考えているが医学や看護学を学ぶ前に人と接する職業である事を忘れず、どうしたらそういった差別を無くしていけるのかという事を考えていくべきであると思う


 私は今回ひらめきときめきサイエンスに参加してとても良かったと思います。私が今回参加したのは将来看護師になりたいと思っており、医療のことに興味があったからです。

まず、感染症についての学習をし、そしてその感染症を防ぐためのマスクの付け方、手の洗い方を教えてもらいました。手をきれいに洗うのに30秒以上はかかることがわかって、私は今まで手をきちんと洗えていなかったことが分かりました。また、30秒以上をかけて洗っても指の間などに洗い残しがあったので、感染症を防ぐにはしっかり手を洗わなければいけないと思いました。

私はひらめきときめきサイエンスに参加して、たくさんのことを知ることができ、医療についてますます関心を持つようになりました。ここで学んだことを他の人にも教えたいと思いました。


 今回、ときめききらめきサイエンスに参加して、新型インフルエンザや結核などの感染症について学ぶことができて良かったです。私は、前回も参加していたので、マスクの着用の仕方や手洗い、アルコール消毒の仕方は、学んだことがあったけれど、日常生活では、あまり実行できていなかったので、今回また感染症の予防の重要性について学んだので、手洗い30秒は、意識して実行していこうと思いました。また、マスクの実験や感染症防護服着用による実験や感染症によるサバイバルゲームでは、感染症が拡大したときに大切で知っておかなければならないことを学ぶことができてこれから感染症が、発生したときに、とても役に立つと思いました。

 今回ときめききらめきサイエンスに参加して、もっと医療・看護に対する知識を深めていきたいと思うようになりました。一日、感染症について教えてくださってありがとうございました。


 身近に起きる感染症。その感染症を予防するための、手の殺菌の正しい仕方、普段、手を洗うのはほんの5秒程度でした。しかし、セッケンでの手の洗い方を学んだ後に、手の汚れが分かる薬品を付けて実際に石けんで洗ってみるとツメや、手の側面などに汚れがたくさん残っていました。いつもより丁寧に時間をかけて洗ったのに洗い残しが残り、とても手を洗っただけでは汚れを完全に落とすことができないと思いました。また、マスクの着用法など,マスクの色々な機能を学ぶことが出来ました。マスクを付けたときと付けないときの様々な違いを体験することが出来ました。久留米大学の学生さんの久留米大学の話や学生生活も聞くことが出来て良い経験になりました。


 今日、久留米大学で、ひらめきときめきサイエンスがありました。色々なことが初めて名ものばかりで、とても楽しかったです。最初の実験は、失敗したので、悔しかったです。感染症を予防するための正しい手洗いの仕方や手洗いに必要な時間は、30秒ということも分かりました。良く手を洗っても、実は多くの菌が残っていることが分かり、しっかり手洗いは時間をかけてしようと思いました。N95マスクを初めて付けてみて、あまりの息苦しさに驚きました。そして福岡教育大の先生が教えてくださったゲームも、とてもおもしろかったです。手洗いをすれば、病気にかかる確率が減るのであって必ずかからないと言うことではないことも分かりました。

 サバイバルゲームも良かったです。本当に、この講義に参加して良かったです。


 今回の体験に参加し、私は感染症への考え方が変わりました。新型インフルエンザで亡くなった人がいることは知っていましたが、実際に死亡者数を見て思っていた以上に多いことに驚きました。感染症は本当に恐ろしいものだと実感しました。

 そして手の洗い方を教わりました。いつも以上に良く洗ったつもりでも紫外線を当ててみるとツメや手の甲に未だ汚れが付いていました。いつも以上に洗っても未だ細菌が付いていると言うことは、いつもはそれ以上に細菌が付いたまま過ごしているのだと思いました。これからは手洗いを最低15秒,しっかりやって感染症に罹る割合を低くしたいと思います。

 昼食の時間は大学生の方と一緒に食べました。聞きたかったことや大学での話をしていただき、良かったです。

 話を聞くだけでなく体験が出来たので参加して良かったと思います。


 久留米大学のひらめきときめきサイエンスに参加して、主に感染症、インフルエンザ、結核について学びました。マスクの使い方でマスクにも色々種類があることを知り、お店で売られている99%カットなどはあまり当てにならないことも分かりました。また、感染防護服を着ると暑くて動きにくく、マスクを付けているので息苦しかったです。そして、聞いたことしかなかった結核という病気の危険性や結核に罹っている患者さんの声を聞いて、結核に罹った患者さんだけではなく周りの家族にも影響が出ることを初めて知りました。

 ひらめきときめきサイエンスに参加して、今までよく知らなかった病気の危険性が分かり病気になってしまうことで差別があるという現実を知ることができて、病気の恐ろしさを再認識することが出来ました。


 今回、ひらめきときめきサイエンスに参加して、感染症のことやその予防策などたくさんのことを学ぶことができました。

 私は、今まで感染症に対して、自分では対策をしているつもりだったけど、話を聞いたり、体験をするうちに、自分がしていたことは見かけだけで、あまり感染症の予防になっていなかったなって思いました。

 また、感染症は、しっかり対策していても感染してしまう場合があり、なりたくてなる人はいないと思います。だから感染症になってしまった人やその家族を責めるだけではなく、しっかり理解していく必要もあると思いました。

 感染症の予防は一人一人が意識しないと意味がないと思うので、今日学んだことをまず自分が実践して、家族や友達などにも教えて、みんなで感染症の予防をしていきたいと思いました。


 今回の看護セミナーに参加させていただき,本当にためになる話を聞くことが出来ました。まず,一番印象に残っているのは,確立を使った講義でした。いつの間にか時間を忘れるくらい熱中してしまい,楽しみながら感染症予防の落とし穴に気付くことが出来ました。また,結核の方の生の声を聞いたときは,正直悲しい気持ちになりました。確かに結核菌が残っているかもしれませんが,まわりの地域住民に正しい理解をしてもらえば,孤独な生活をしないですむようになると思います。

 自分は将来看護師になったらしっかり患者さんの話を聞き,内側も看護できるようになりたいと思いました。くるめだいがくにいけば,こうゆう知識も勉強できると思い,久留米大を第一志望にしたいと思います。だけど,試験科目だけではなく,大学に入ったら化学も必要だと聞いたので化学も今の内から勉強しようと思います。


 この体験で、久留米大学に行きたいという気持ちが更に強まりました。まず、感染症について多くのことを学ぶことが出来ました。私たちが何気なく手を洗っていても細菌はたくさんいて,全然汚れが取れていないことも分かりました。また、結核の人たちの声では、結核に対して偏見を持っている人が未だいることを知り悲しくなりました。そういう人を無くすためには知識が必要だと思います。人の噂や曖昧な情報だけだと偏見が大きくなるのかもしれません。

 また、大学生の声を聞くことが出来たのも貴重な体験でした。大学のことや受験のことなどたくさんの質問をしました。

 今回の体験で、貴重な体験をすることが出来ました。また、講義を通してもっと深く知りたいと思いました。同時に、たくさん勉強しなくちゃ!と思いました。受験勉強も大切ですが、自分の命を守り続ける勉強もしていきたいと思います。


私は感染症についてほとんど何も知識がありませんでした。手は洗えば菌は直ぐに落ちるものだと思っていたけれど、手の洗い方ひとつで自分も感染してしまうということを知りました。

 また、感染症の中の結核という病気が、日本では特に亡くなる人が多いことを知りました。結核は、昔は、罹れば必ず死に至る病気だとは知っていたけれど、今は薬も出来ているから、そんなに重い病気ではないだろうと考えていたけれど、やはり結核というだけで、人に差別されたり病院でも隔離され、結核に罹った人がどんなに辛い思いをしているかを知ることが出来ました。

 私は、看護師は、ここまでリスクが高く大変な仕事だとは分かっていませんでしたが、少しだけ看護師の仕事に触れ、やりがいがある素晴らしい仕事だと思ったので看護師になりたいです。


 今回のひらめきときめきサイエンスに参加して、今まで考えていた感染症やその予防策が正しくなかったと言うことを改めて気付くことが出来ました。

 感染症を予防するために小さい頃から言われていた手洗いとマスク着用法の実習がありました。まず、手洗いは、普段どのくらいかけてしていますかという質問がありましたが、日常は全然時間をかけていないことに気付きました。マスクは、材質や付け方で効果が全然違うことを知りました。結核に関する寸劇は、知識のない人々によって差別を受けている患者さんの実態を知り、今でも差別が行われていることに驚きました。

 私は養護教諭になって子どもを体と心の両面で健康になるような手伝いをしたいと思っています。そのためには、まず自分の健康管理が十分出来るようになり、感染症に対する正しい知識を身につけなければならないと感じ、同時に強く夢を実現したいと思うようになりました。


 ひらめきときめきサイエンスに参加して、とても楽しかったとともにこれからも頑張って合格しようと思いました。

 これまでは、感染症という名前は知っているけどそれが全世界や日本にどれだけの影響があり、どれだけの被害が出ているということはまったく知らず、手洗いも五秒くらいさっと水に流す位でした。でも、様々な体験をする中で、マスクが水を通さないほど効果があり、N95というマスクが息苦しくなり、言葉が聞き取りにくくなるほど遮断する力があること、意識してちゃんと手を洗はないと汚れが落ちてないこと、防護服が薄く軽いが暑く歩くだけですぐ苦しいことなど分かりました。結核の人が昔も今も差別されており、つらい思いをしていることが分かりました。

 これから自分が看護師を目指していく上で感染症をちゃんと理解し自らがならないよう予防することが大切であると思いました。


 自分の中では、患者のお世話をするということが、看護師の仕事であるというイメージが強かったけれど今回の体験で,感染症などの病気をよく知り、それを如何に予防するかと言うことを考えることも、看護師の仕事であることを知ることが出来ました。

 実習を通して、手洗いで、特にアルコール消毒が今まで間違ったやり方で行っていたことを知りました。本当に予防が出来るマスクであるか、知らなかったことが多くて、新しい発見がありました。

 また、感染症にかかった人の心情や、そういった人たちに対する処置の大変さを学び、感染症の身近さや恐ろしさ、看護する側の大変さ、周囲の人の視線、差別など色々感じました。


 



English Site


関連施設



久留米大学病院 感染制御部













Copyright ⓒ 2011 Kurume University Graduate School of Medicine, Infection Control Nurse Program. All rigthts reserved.