久留米大学大学院医学研究科
感染制御看護師(ICN)養成プログラム
The program of training for ICN( Infection Control Nurse )





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 ひらめき☆ときめきサイエンス

 
 2009年度

 
ひらめき☆ときめきサイエンス
~ようこそ大学の研究室へ KAKENHI~

新型インフルエンザなどの感染症から身を守る予防策


   開催:平成21年8月23日(日)
      場所:久留米大学医学部看護学科 A棟
   主催:久留米大学医学部看護学科
     助成:独立行政法人 日本学術振興会

ポスター写真「新型インフルエンザなどの感染症から身を守る予防策」
 次のような疑問に、体験・実験・講義などを通して答えられるよう、研究者がプロデュースしました。

  • 新型インフルエンザの予防はどうすればいいの?
  • 季節性インフルエンザと新型インフルエンザは同じもの?
  • 新型インフルエンザのワクチンはどうなるの?
  • 感染防止対策では何か注意しないといけないの?  






【 実際の様子 】

講義「感染症と環境について」

 講師:津村直幹(久留米大学医学部 小児科医)

 
インフルエンザウイルスによる感染症と細菌による感染症(結核)の蔓延の様子がどのように違うかという導入から,ウイルスとはどのようなモノで,ウイルス感染のメカニズムや最近さらに拡大しているH1N1新型インフルエンザウイルスの起源や毒性(致死率),鳥インフルエンザとの比較をとおし,H1N1新型インフルエンザウイルスについて話していただいた。
 プライマーの設計しだいで微量のDNA断片から特徴的な塩基配列のDNA断片を大量に増幅できることを可能にしていることなど、現在新型インフルエンザの判定診断に使用されているPCR装置についても詳しく、分かりやすく説明していただいた。





講義・実験  「人と水」感染症を予防するためのポイントと落とし穴

 
講師:三橋睦子(久留米大学医学部看護学科)

 感染症の予防に「水」が重要な役割を担っていることをお話した。水は、二酸化炭素のように直線構造ではなく、酸素を中心として108°に折れ曲がっており、この構造のおかげで僅かではあるが酸素原子がマウナスに、水素原子がプラスに電気的に偏っている。このことで電気的に偏りがあるモノに吸着する性質を持つ。従って、水分子同士が会合することで表面張力を生じる。これは、流水による「手洗い」と「うがい」が、ウイルスによる感染症予防に有効であることに繋がり、ナイチンゲールの書にある、環境を濡らした雑巾で清掃することの効果の根拠になる。また、水とマスクの種類による防水性や透過性を実験し、適切な防護具の選択の視点を考えてもらった。



実験・講義  「正しい手洗いとマスクのつけ方について」

 
講師:毛利総代先生(久留米大学病院 主任看護師 リンクナース)

実習として、手洗いトレーニングボックスを使用した消毒効果の評価とN95マスクのフィットテスト(N95マスク)を実施していただいた。寒天培地に手を押し当てて手に付着する常在菌の程度で手洗いを評価する場合、大変時間がかかるが、この方法では短時間に、しかも簡単に手洗いを評価できる。親指の付け根と手首に意外と汚れが残りやすいことを体験していただいた。また、マスクの効果的な使用方法について、N95マスクを使用し体験していただいた。


       








実験 一類感染症の防護具と人への影響

一類感染症防護具を試着してもらい体感し、酸素飽和度や皮膚への影響を計測する実習をおこないました。意外と軽く動きやすかったことに驚いていました。しかし,動いたら,とても熱く,皮膚呼吸ができにくいため心拍数が上がっていくことなどを計測器で観察してもらいました。

一類感染症用防護服を着用後発語明瞭度検査を行いました。音量を計測しながら、どれくらい誤って聞えるのかを体験してもらいました。




ゲーム 感染症サバイバルゲーム

講師:升永憲治(久留米大学医学部 大学病院感染制御部) 
   

 感染症の大流行で電力ストップ、水の供給も絶たれるかもしれないという想定で、サバイバルゲームを行った。災害時や感染症パンデミックに備えて、生き残るために何が必要かをゲーム感覚でイメージしてもらった。








結核患者の隔離病棟を想定した寸劇

役者:大坪靖直先生、佐藤祐佳、毛利総代

 現在の基準では特定の感染症の発症が認められると隔離されます。この時に考えなければならないのが患者の人権と,感染症の拡大の問題です。感染症を拡大させないために隔離されることで体や心、社会影響をどのように受けるのか考えてもらいました。




クッキータイム

 今日のプログラムに参加した感想や疑問などについて、フリートークをしてもらいました。



修了式 「未来博士号」授与式

 津村講師から、一日感染症や感染防御について科学的に学んだことを認め、自ら正しい感染予防ができ、将来感染症に興味を持ってもらえるよう、「未来博士号」を一人ひとりに授与しました。










参加された八女高等学校の生徒さんからの感想です


 今回参加したことでとても貴重な体験ができました。最初の講義では普段の授業では詳しく知ることのできないことを詳しく知り,特にインフルエンザウイルスの構造やどのように感染するのか興味深かったです。また、今回は結核について今まで考えたこともなかったのですが、深く考えさせられました。寸劇では、結核の現状を知り正直言って驚きました。私は、結核とは過去の病気であるという思い込みがあったのですが、全くそうようなことはないということを教えていただき、それだけでも大きな収穫でした。
 自分が将来もしできるなら結核という病気に携わっていきたいと思いました。そのほかにもたくさんの体験ができたことは、きっと将来役立つと思うし、役立てていきたいと思いました。



 
私は,久留米大学の医学部看護学科で「感染症と環境について」の講義を受けました。最初にインフルエンザウイルスによる感染と結核の違いを学びました。私は,インフルエンザウイルスの方が結核よりも恐ろしいと思っていましたが,ニュースを見ていて,結核は昔と違って治ると聞いていたからです。実際,結核の方が死者が多いと聞いて驚きました。今では,鳥インフルエンザや豚インフルエンザのように新型のインフルエンザが流行しています。ウイルスから身を守るためにも,自己管理が大切だと思いました。
 他にも,ナイチンゲールのお話を聞きました。ナイチンゲールが戦争で傷ついた兵士たちを看護したことで,死者の数が大幅に減ったことに驚きました。昔は,今と比べて十分に医療が発達していなかったのにここまですることができるなんてすごいと思いました。
  もう一つ私が驚いたことは,昔,戦争中,弾に当たって死んだ兵士よりも不衛生な場所で手当を受けて死んだ兵士の方が多かったことです。これは初めて知ったことでした。その後にも,先生方の実験や手洗いの仕方,マスクの付け方など色々なことを教えてもらいました。私はこの講座を受けて,もっと知りたいと思うようになりました。ここで学んだことを生活で生かして使えるようにしたいと思います。



 
ひらめき☆ときめきサイエンスに参加して,最近話題になっている感染症について色々な実験を体験しながら学べたことがとても楽しかったです。「感染症と環境について」の講義では,様々なウイルスや細菌が突然変異を繰り返して人々に深刻な影響を与えることを知りました。
 
毎年,インフルエンザが流行するなかで,人を死なせてしまうほどの強毒性を持つウイルスが現れています。その原因をもっと知りたくなりました。
「感染を予防するためのポイントと落とし穴について」の講義では,あらためて水がどれほど重要かと言うことを学びました。あたりまえのように手洗い・うがいをしているにもかかわらず,その行為の意味をちゃんと理解していないまま毎日手洗い・うがいをしていました。しかし,今回正しい手洗いの仕方を習ったので毎日きちんと実践していこうと思いました。
 その他にも防護服を着用してみたり,防護服を着た実験や感染症サバイバルゲームは本当に楽しく,また改めて知る多くてびっくりしながら過ごせました。スタッフの皆さんと一緒にとった昼食の時に久留米大学のことを色々教えてくれてとても優しくしてくれました。1日本当に楽しかったです。


  久留米大学の研修に参加して,インフルエンザの脅威を改めて感じたとともに,自分の生活の中でそれに対する対策がどうであるかを見直す良いきっかけになりました。特に正しいマスクの付け方や手洗いの仕方は今でも実践中で他の友達とみんなでやっています。マスクも種類によりどんな違いがあるか,どんなときに,どんな付け方をしなければならないかなど,はじめて知りました。

 匂いの実験でマスクを付けているときと付けていないときで本当に匂いを感じ方に変化があるかを試してみてマスクの効果を知りちょっと感動しました。また,細菌室で働いている人たちが着ているような防護服を着てみて,着た時点で暑苦しく,これを身につけて働く人たちはとても大変だろうと思いました。
  午後の学習で特に印象に残ったのは,「ある日の結核病棟」の寸劇でした。あまり今まで意識したことがなかったのですが,かかったらとても恐ろしく,自分だけでなく周りの人たちまで巻き込んでしまうと思うとぞっとしました。実際に自分たちが結核にかかったら,寸劇で述べられたような気持ちになると思います。なので,結核が危ない病気だとしても,係った人たちを偏見の目で見ずに尊重すべきだと感じました。
  他にもサバイバルゲームやフリートークなど色々と楽しい時間もあり,とても充実した1日を過ごすことができました。昼食時に新種の野菜を食べて,苦い経験(自己責任)もしましたが,とても楽しく,勉強になりました。今回の体験で学んだことを今後の生活につなげられるように努力したいと思います。


 今回,看護体験学習を通して,インフルエンザ予防を中心として,自分自身インフルエンザについて,けっこう知っているような気がしていたけど,あまり自分が知らなかったのでびっくりしました。特に,マスコミではとても恐ろしいとされている新型インフルエンザも致死率は季節性インフルエンザより低く,1%にも満たないと言うことでした。このような新しい知識が盛りだくさんでとても勉強になりました。
 そして,なんと言っても実際に防護服を着て,とにかく熱いという印象が強く,また,動きにくかったことを感じることができました。今後このような機会があれば是非参加してみたいと思いました。


 私は看護体験を通して3つのことを学びました。1つ目は,インフルエンザと結核の恐ろしさについてです。私のイメージでは,インフルエンザの方が感染力が高くて恐ろしいと思っていたのですが,津村先生の講義を受けると,実際はどちらも恐ろしいが,結核の方が致死率が高く恐ろしいと言うことが分かりました。
 また,鳥インフルエンザは,結核よりも致死率が高く,601%ということを聞いてとても驚きました。
 2つ目は,マスクについてです。私はマスクのことは,何も知りませんでした。小麦粉や水を使った実験で,どのような場所でどのマスクが有効かということが分かりました。N95マスクは初めてはめたのですが,とても呼吸がしにくかったです。私が得たマスクの知識を八女高校にも広めたいと思います。
 3つ目は,ウイルスの探し方です。津村先生は「ウォーリーを探せ」を利用して説明してくださいました。とても分かりやすかったです。でも,ひとつ疑問に思ったのは,このようにウイルスを増やして病状は悪化しないのかなと言うことです。このことは自分で調べてみたいと思っています。その他にもさまざまな体験をしました。防護服はとても暑かったし,マスクを付けると声が全然聞こえませんでした。サバイバルゲームもしました。もし,2ヶ月間家の中で生活するとなったとき,必要な物は何なのか知ることができました。私たちのグループは男が私しかいなかったのですが,先輩が優しく話しかけていただいて自分も積極的にゲームに参加することができました。
  この体験を通してインフルエンザやマスクのことについて知ることができて良かったです。また,久留米大学は環境や設備が整い,何より先生方や先輩方の優しさや温かさが伝わってきてますます貴校に行きたいという気持ちが強くなりました。最後に,このような体験をさせていただき本当にありがとうございました。


 今回,初めて看護体験に参加しました。テーマは感染症とその予防に関するものでした。まず講義を受ける中で驚いたのは,インフルエンザウイルスと人との中間にあるのがブタであり,鳥人と感染することで致死率60%の鳥インフルエンザにも感染し得ると言うことと,ウイルスの増殖のスピードがとても速いと言うことです。
  また,予防に関して,水の重要性を改めて思い知らされました。予防に手洗いやうがいがとても重要だと言うことを再確認することができました。防護服の着用は,滅多にできないことで本当に良い経験をすることができました。ウイルスを駆除する映像を見たことがありますが,長時間駆除することの大変さを実感しました。
  この体験は,私にとって予防について考えるとても良い機会で,貴重なものとなりました。


 僕は,ひらめきときめきサイエンスに参加して,インフルエンザに関する正しい知識や結核とインフルエンザの恐ろしさなど,いろいろなことを学ぶことができました。最初に感染症と環境について久留米大学小児科の医師の津村先生に講義をしていただきました。この講義ではインフルエンザによる感染症と細菌による感染症(結核)の広がり方がどのように違うかという導入から,ウイルスがどんなものであるのか,また,ウイルス感染のしくみや,細菌拡大しているH1N1新型インフルエンザウイルスの起源や致死率を鳥インフルエンザと比較して,正しい知識を話していただきました。
 昨年末は人から人への感染が少なかったのに短時間で,この豚インフルエンザが人へ流行しつつあることから,豚インフルエンザが人から人へ感染するためのレセプターと呼ばれる人細胞の受容器に結合しやすいような形質を突然変異で獲得していることが分かり,さらに,この豚インフルエンザはウイルスの変異がとても早く,将来も突然変異を繰り返す内に強毒性を得ることで人類にとって深刻な影響を及ぼす可能性があることを予測することができることなどに驚き,危機感を持ちました。この講義で僕のインフルエンザに対する考えは確実に変わり,感染の拡大を阻止するために何をしなければならないか,また自分は何をできるか考えるようになりました。 僕はそのためにまず,自分がインフルエンザにかからないようにしっかり予防するべきだと思いました。なので,家族に相談し,家に一つ手洗いの消毒をおき,家族に今回の研修で学んだ手洗いの方法を勧めました。家族のみんながとても喜んでくれて嬉しかったです。
 次に,感染を予防するためのポイントと落とし穴について久留米大学の三橋先生に講義していただきました。三橋先生からは,感染症の予防に水が重要な役割を果たすことを話していただきました。ウイルスを水で洗い流すと言うことは非常に有効であり,流水による手洗いとうがいがウイルスによる感染の予防に有効であること,また,三橋先生は,マスクの種類と効果に関する実験を考案され,僕たちに示してくれました。
  N95マスク,サージカルマスクは水を通しませんがフィットネスマスクも水の表面張力のおかげでそれなりに水を通しにくいことが分かりました。ウイルスの感染は飛沫感染なのでウイルスが自分で空気中を飛んでいるわけではありませんので,普通のマスクでも感染者に直接接触するのでなければうがいと手洗いを十分にやることで効果があると思いました。また,乾燥した皮膚と潤いのある皮膚の走査電子顕微鏡写真を見せていただきました。乾燥した皮膚では表面がカサカサになり,表面が荒れてそこからウイルスが侵入することも理解できました。そして,汗の役割はどんなものなのだろうと思いました。三橋先生の講義を聴いて普段何気なく買っていたマスクにも色々な特徴があり,次に買うときにはその特徴を考えながら買っていこうと思いました。 また,感染症に対する手洗い・うがいの重要度を再確認することができました。次に,正しい手洗いとマスクの付け方について久留米大学の看護師の毛利先生に講義していただきました。毛利先生からは,正しい手の洗い方とN95マスクの着用方法をお教えていただきました。マスクを正しく装着すると匂いが分からなくなります。また,ワックスを手に塗り込み手洗いをした後,その蛍光物質がどのくらい取れているか確認する事ができます。僕は,手にかなりワックスが残っていて,自分の手の洗い方がこんなに雑だったのかと思い,ショックを受けました。
 これからは家に帰ったとき消毒液も使って,学んだ手の洗い方を実践し,手を綺麗にしていきたいと思います。次にグループの仲間や先輩方と昼食を食べました。先輩方はとても優しくて,おもしろくて,とても楽しい時間を過ごすことができました。先輩方と話していると,みんな目標を持ち努力していて,とても尊敬しました。自分もこの大学に通い先輩たちのようになりたいという気持ちが一層強くなりました。
 次に感染防護具を着用した発語明瞭度検査の実験をしました。感染防護具を着るととても暑くしかもマスクを付けた人の言葉がどれほど聞き取りにくいか分かりました。感染防護服を着て患者を看護することはとても大変であることも理解できました。また,感染防護具はとても暑く少し運動すると,汗だくになりサウナスーツのようでした。最後に感染症サバイバルゲームを行いました。感染症の大流行で電力がストップし,水の供給が絶たれるかもしれないというサバイバルゲームは,もし本当にこのような状況になったときに,とても役立つと思いました。
 新型インフルエンザには季節性インフルエンザワクチンは効果が無く,季節性インフルエンザのワクチンは季節性インフルエンザには効果があると言うことでした。しかし季節性インフルエンザのワクチンを接種しておくと季節性インフルエンザに感染しても軽くてすむので外出しなくて良いので新型インフルエンザに感染する確率が減るという考え方はとても勉強になりました。 僕は今回の研修を通してインフルエンザや結核のことやそれらを広げないための予防策である手洗いの方法などを学び,この学んだことを周りの人たちに伝え,生かしていけるようにしたいです。次の機会があれば又参加したいと思います。
 ありがとうございました。

 

 先日は,久留米大学ひらめきときめきサイエンスを開いていただき本当にありがとうございました。なかなか看護体験などにいけなかったので,今回が初めての体験でした。
 細菌,新型インフルエンザが流行しているというのはテレビや新聞で知ることができたのですが,それに対する予防などよく知りませんでした。でも,この体験を通して,手の洗い方やマスクの正しい付け方などをしっかり知ることができて,新型インフルエンザに対する意識も高くなり,身近に迫ってきていると感じました。
 感染症サバイバルゲームでは,これから実際に起こり得るかもしれないという想定をして考えると,何が必要で,何が必要ではないのか見分けるのが難しかったです。感染防護具を着用してみて,あんなにも暑いとは思いませんでした。もし,感染が日本中に大流行して,この感染防護具を着用して外に出たりしないといけないという状況も考えられるので,こんなに恐ろしい日本になってほしくないと思いました。
 グループに分かれての活動やお菓子を食べたりして話すときも,自分も含めてみんなずっと黙っていたけれど,4年生の男の先輩が気軽に話しかけてくれたので,気持ちがホッとして楽しく話もでき,質問もいくつかできたので良かったと思いました。久留米大学の先輩や先生方はとても優しくて,こういう大学だったら,楽しい大学生活もできると思うし,良い看護師になれるだろうと思いました。
 本当にありがとうございました。


 看護体験を通して,インフルエンザに対する気持ちが変わりました。まず,今のところは結核の方が怖いと言うことです。インフルエンザより報道されていなかったのでインフルエンザの方が怖いと思っていたけど,致死率は結核の方が高かったのでびっくりしました。
 一番印象に残っているのは,手の洗い方です。6つの動作を水分(消毒液)が無くなるまですり込むのはとても印象的でした。久留米大学の学生さんたちとの,弁当の時やクッキータイムの時の話はとても楽しかったです。強く久留米大学で看護を学びたいと思いました。


 新型インフルエンザといえば、今や知らない人がいないくらい新聞やテレビニュースなどで報道されている。最近では死亡者も出ている。恐ろしいものだという事は分かっているのだが、そんなものが世界で流行しているなんて実感が湧かなかった。
 普通のインフルエンザならタミフルやワクチンさえあれば対処する事が出来る。私は身体が強い方であまり風は引かないがインフルエンザには一・二回感染したことがある。高熱が出て風邪の症状に似ているし薬を飲めば二・三日ですぐに治るので特に不安にもならない。だから新型インフルエンザで死亡者が出ているとはいえ、学校でも流行しているわけではないからとりあえずマスクを付けとけば新型インフルエンザに感染する筈がないし、怖がる必要もないと考えるというのが私の本音である。
 しかし、今日の講義を受けてインフルエンザの原因であるウイルスは細菌よりもさらに小さい微生物で市販のマスク如きでは感染しないという保障は何処にもないという事が分かつた。今まで自分から遠くにあつた新型インフルエンザがいきなり近くに来たという感じがした。さらに、恐ろしいものは新型インフルエンザだけではない。今はあまり聞かなくなった結核である。結核の一番恐ろしいところは潜伏期が数ヶ月から一生という事である。
 インフルエンザでも潜伏期は一日から七日と言われているのに、結核は一生ものだ。結核はインフルエンザよりも感染する可能性が高く世界の総人口の三分の一が感染していて死亡率が8%もある事を知った。昔の事と思っていた結核は私たちのすぐ傍にあつた。新型インフルエンザと結核には共通点がある。それは感染してしまうので他人から差別を受けるという点である。結核や新型インフルエンザに感染してしまうと隔離されなければならない。でないともっと多くの人々に感染してしまうので仕方がないのかもしれないが、寸劇の通り隔離された人々の気持ちはとても言葉では言い表せない程辛いものだと思う。だからといつて隔離しないわけにはいかない。実際、多くの人が差別はいけないと思ってはいるが自分がもしも感染してしまうと考えるとやはり避けてしまうというのが現状だ。とても考えさせられる問題だと思う。
 講義のテーマは「新型インフルエンザなどの感染症から身を守る予防策」だったが手を洗う、手をアルコール消毒する、マスクを付ける、ということは誰でも知っている。しかし今まで気が付かなかったが、私はそのやり方を十分に理解していなかった。私は他の人より多く手を洗う癖がある。しかし本当はあまり綺麗になっていない事が分かった。実験で手を洗ってみたが汚れは結構残っていた。爪や指と指の間や手首などが汚れたままだった。また、最近は病院でよく見られている消毒液だが、今まで私がしていた事とはまるでやり方が違っていた。手に零れるほど液を出して手に擦り込んでいるところはとても印象的だった。
 そしてマスクは三種類で性質に違いがある事を初めて知った。特にN95マスクは見た事がなかったので感動した。息が苦しい代わりに結核菌や新型インフルエンザのウイルスを95%もカット出来る事は本当に驚きだ。感染防護具の着用はもっとも貴重な体験だったと思う。着てみると思った以上に暑く、息が篭って苦しかった。着用するだけでも苦しいのに走ってみると中の湿度はとても高くなっていた。またN95マスクを付けると言語は聞き取り辛いという事が分かつた。このような体験をして感染症から身を守るのは大変だと思った。しかし感染を防ぐ方法は沢山あるという事が分かった。


 私は,医療系の職業に興味があり,今回のひらめきときめきサイエンスに参加しました。現在,世界各地で新型インフルエンザが流行し,最近では日本でも死者が出ていると言うことを耳にしますが,自分はインフルエンザについて詳しく知りませんでした。しかし,講義や実験を通して,正しいマスクの付け方と手洗いの重要性を実感し,今まで丁寧に手を洗っているつもりでも,本当はきちんと洗えていない部分もあると言うことを知りました。
 また,感染防護服の着用など,普段できない貴重な体験ができて本当に良かったです。今回学習した手の洗い方や消毒法などさまざまなことを家族や友達に教えて,感染症を予防したいと思います。
 今回は,貴重な体験をさせていただき,本当にありがとうございました。たくさんの知識が得られて,本当に良かったです。


 今回,このひらめきときめきサイエンスに参加し,さまざまな体験をして,私たちが日々している手洗いやマスクの着用といった新型インフルエンザの予防がまだ正しくできていないことに改めて気付かされました。
  手洗い実験では,いつものように手を洗っただけでは,まだ汚れがたくさん残っていることに驚かされました。マスクの着用についても,マスクにはさまざまな種類があり,それぞれ効果が違うこと,また,正しい方法で着用しなければまったく効果がないことを知りました。感染防護服を着る体験では,少し動いただけですぐに汗をかき,酸素飽和度も小さくなっていて,きちんと防護できているのだと思いました。でも,とても暑くて動くのも大変でした。
  その他の体験や講義もおもしろくて,とてもためになるものでした。昼食やクッキータイムでのグループでの会話も,いろんな人と話ができて楽しかったです。今回はこのような貴重な体験をさせていただき,ありがとうございました。今回学んだことを忘れず,いただいたマスクや消毒液という武器を利用して(笑)新型インフルエンザにかからないようにしたいと思います。



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